マナーは守っても縛られずに和装を楽しみましょう

和装は言うまでもなく日本の民族衣装であり、かつては誰でも着物で生活するのが普通でした。洋服が主流となってから、着物は結婚式や成人式など、いわゆるハレの日の装いとなりつつあります。華やかな場に着物で行くのは、見た目の美しさはもちろん、周囲からもとても喜ばれます。
とは言え、着物は決して特別な日だけのものではありません。普段の日常でも、例えば着物で友人とランチやお茶をする、お芝居や映画を観に行くなどして、お洒落として十分楽しむことが出来ます。着物は着付けが難しい、ルールが面倒臭そうなどマイナス面ばかり考えてしまうかもしれませんが、マナーは最低限守っていれば、そこまで縛られる必要はありません。何より、着ている本人が楽しんでいることが大切なのです。

着付はそこまで難しくありません

和装をしたいけれど一番のネックは自分で着付けが出来ないという悩みではないでしょうか。帯を結ぶのは大変、と最初は思われるかもしれません。ですが、着付けは一度誰かに習い、何度か自分で着ていくうちに自然と慣れてしまうものです。雑誌に載っているような着こなしをするには慣れることが必要ですが、普段の着付はそこまで気を遣う必要はありません。衿元や裾がはだけ過ぎないように気を付ければ、着崩れの心配もありません。最初は、帯結びが比較的簡単な浴衣を着こなすことから始めると良いでしょう。浴衣で使用される半幅帯は通常の名古屋帯などの半分の幅しかなく、柔らかめに出来ているので初心者でも結びやすいです。季節が限定されますが、浴衣の季節には夏祭り、盆踊りが各地で開催されますから、お気に入りの浴衣を着て出かけてみましょう。

街着としてのおしゃれの楽しみ方

和装は着物と帯だけではなく、半衿、帯揚げ、帯締め、帯留といった和小物も重要な役割を果たします。着物の柄を敢えておとなしめにして、小物で遊び心を出すといったおしゃれも楽しいものです。
また、着物は振袖や訪問着などの豪華なものだけではなく、シンプルで粋な柄の小紋や、普段着としての木綿の着物もあります。これらはハレの日にはふさわしくはありませんが、ちょっとお出かけするには十分です。木綿はTシャツと同じ素材なので、着るほどにこなれて肌に馴染み、着心地が良くなってきます。柄も縞模様、水玉、流線模様など可愛いものから大人っぽいものと幅広く、何着でも欲しくなります。帯の結び方も、慣れてきたら前部分の表を折り返して、帯の裏側を覗かせるといった通な結び方をすると、他の人との違いを演出できます。